■大雑把な概念地図を描く必要もない

2014/05/30 6:39 に 旧環境IT勉強宴会 が投稿   [ 2014/05/30 6:39 に 佐野初夫 さんが更新しました ]
モデル論は1930年代に登場した。理論は実用化されることによって、その身を危うくすることもあるが、しかしまた生命を帯びる。そうやってこそはじめて理論は活動的になる。一つの理論を学ぶことは或る考えかたを迎え入れることである。理論は一つの実践を促す。私はそれを忘れてはいない。

モデル論に必要な考えかたは70年前に尽きていたかもしれない。我々はただ古い薪に新しい炎を点すだけであろう。天才たちが論じてきた事を実践する以外には我々凡人にはたぶん何一つ為すべき事は残されていないのかもしれない。技術を拡充するために理論を学ぶ、それがエンジニアの職責である。

僅かの「概念」を起点にして事業を演繹しようとする! 私にはこれがたまらなく嫌なのだ、この演繹法というやつが。高い所からいったい何が見えるというのだ。今の仕事を何とかしなければならないという時に、なにもわざわざ遠近法を違(たが)えて大雑把な概念地図を描く必要もないじゃないか。
(20111001_15  http://togetter.com/li/201809
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